2009.10.12

片道切符 【全6巻】

(和田尚子/集英社文庫)


優等生の麻里は、自由奔放で自分と正反対の武来に密かな想いを寄せていた。受験を控え、麻里は高校生活最後の想い出に、ある「嘘」で武来に近づこうとするが…!?


 シリーズ6巻(文庫版)読破。

 正直、泣けた……。泣けるコミックスを探していた意味では正鵠を射たのだが、6巻ほぼ泣き通し(そして徹夜・汗) どっかおかしいんじゃないかというくらい泣いた。あーこんなに泣けるなんて驚いたっ(滝汗) BLではない異性間だからこそできる恋愛は、ある意味とてもツライ。恋愛が生み出す切なさを通り越した痛みや辛さを疑似体験できる貴重なシリーズ。Mな人に 泣きたいときにオススメ。

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2009.09.06

東方妖遊記 少年王と第一の盟約

(村田栞/伊藤明十/ビーンズ文庫)


妖跋扈する古代中国・殷の時代。やんちゃな少年・晄は、腹黒の兄と男嫌いの姉に溺愛されながら、黄河のほとりに暮らしていた。ある日、晄が出逢ったのは、敏腕領主と慕われる精悍な王子・楓牙と、妖艶な占術師・累焔。二人は黄河を氾濫させ、邑人を苦しめる古妖・化蛇を探しているという。好奇心旺盛で正義感のつよい晄が、国の危機と聞いて黙っていられない!一緒に化蛇を探し始めた晄だけど!?


 よくある主人公成長物語だが、おもしろいのはタイトルに「妖遊記」とあること。ピンチの妖異を助け、心を通わせる話がメインで、そこに絡んで晄の出生の秘密や晄の神秘性が明らかになる構成だ。第十九代殷王・盤庚となる人物の少年時代の話を描いているらしいので、最終的には主人公が王様になることは決定済。そこに至るまでのあれこれを描く予定なのだろう。中華ファンタジーは読み飽きた感もあるが、さすがのビーンズ文庫というか、話がまとまっていて読みやすかった。

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2009.09.05

召喚師は男子寮に集う

(水澤なな/キリシマソウ/一迅社アイリス文庫)


退魔専門の組織『K/N』に入るため、全寮制の男子校に潜入したコレチカ。その学園では吸血鬼による連続殺人事件が起こっていた。容姿端麗・成績優秀・家柄も完璧なヴォルフラムの従者という設定で学園生活はスタート。
共に捜査を始めたものの、2人の意見はぶつかってばかりのうえ、同級生・先生・神父に生徒会長と容疑者はいっぱい!? そんな中、新たな犠牲者が…。大切な人を守りたいと願う時、秘められていた内なる力が目覚める!


 イラストに惹かれて購入。ゲーム系の本かと思ったら、ライトノベルとBLの中間のような? 編集部のブログによれば『カッコカワイイ イケメンたちが、吸血鬼による連続殺人に挑む学園退魔×ファンタジー』らしい。一迅社アイリス文庫は特にBLレーベルという訳ではないのでその手の表現が出てくるわけではないが、登場人物は♂オンリーなので、ソフトBLとして読むのもオツな感じ(笑)


 ↓この後ちょっと辛口なので注意。

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2009.09.02

王様な猫

(秋月こお/かすみ涼和/キャラ文庫)


大学生の星川光魚は、なぜか動物に好かれる体質。そこで、その特技を活かし、住み込みで猫の世話係をすることに。ところがバイト先にいたのは、ヒョウと見紛う大きさの黒猫が三匹。しかも人間の言葉がわかるのだ。驚く光魚に、一番年下のシータは妙になついて甘えてくる。その上、その家の孫らしい怪しげな美青年達も入れ替わり立ち替わり現れ、光魚を誘惑してきて。


 再購入・再読。


 最近の猫ブームを見ていて、ふと読みたくなったので再読。シリーズは5巻完結で、各巻のタイトルは「王様な猫」「王様な猫のしつけ方」「王様な猫の陰謀と純愛」「王様な猫と調教師」「王様な猫の戴冠」となる。著者の秋月さんの筆がまだ定まっていなかったのか、富士見シリーズと被るようなキャラの発言なども見られるが、魅力的な本であることは確か。秋月さんの猫好き×ファンタジー好き×ホモ好きが炸裂している模様。個人的には白猫・シグマがお気に入り。大きくても小さくても、猫が好きな人にオススメ本。

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2009.08.31

愛をください

(ふゆの仁子/水木かおる/リーフノベルズ)


画材店に勤める水島佳樹は、妙な客の噂を聞く。「連日、閉店間際の店に駆け込んできては、水島の描いた画材説明用の見本画と同じ画材を買っていく」というのだ。その容貌は、水島が毎朝コーヒースタンドで見かける男の形容と一致するものだった。ある晩、水島が大学の時の仲間とバーで飲んでいると、コーヒースタンドで見かける男が近づいてきて…。「―あんた、一体何者なんだ?」「ただの銀座のホストですよ」ゴージャスな外見とは裏腹の縋るような視線に、水島は彼を邪険にできなくて―。


 シリーズ再購入、再読。


 どうしても手放せないBLがある。手放しても再読したくなって、数年後に再購入して再読するBLがある。これはそんな1冊。オーソドックスなBLの型に、ふゆの仁子さんの筆が物語を紡いでいく様子は、あたかも本書の主人公が水彩画を描くようである。水木かおるさんのイラストも相俟って、大人のBLという感じ。主人公の水島にイラッときても、その心の漣は必要だったと思ってしまうのが凄い。静かで純粋なラブストーリーを読みたいときにオススメの1冊。

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