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2008.05.29

溺れる彼の恋心

(義月粧子/須賀邦彦/リンクスロマンス)

飲食店に勤める一哉は交通事故で腕に怪我をし、初めての恋人に手酷く振られ、惨めな生活をしていた。寂しさを埋める為、男だけが集まるバーに向かった一哉は、知りあいの竜二に声をかけられる。地味で後ろ向きな性格の自分とは違い、華やかな容貌で経験豊富な竜二の誘いに心惹かれ、家までついていく。しかし、失恋したばかりなのに、すぐに別な男に惹かれる自分が節操のない人間に思え、二度目の竜二の誘いを断るが…。


欲しいな、と思ったときに手に入らなかったのを最近思い出して中古本購入。

「アリバイ」のスピンオフらしいが、2000年発売の本のストーリーなんて覚えちゃいない。単独で読んでも大丈夫だろう…と言い聞かせつつ読み進め、読了と同時に何となく「アリバイ」自体もわかってきたような。これって著者的には「アリバイ」の続編…というか、一哉救済編なんだろうなぁ。前作で当て馬的存在で登場し、亨にあっさり振られた(のだろう)一哉を救済してほしい…という声がファンから著者に届いていたのではないか(と推測)。同人誌で発表した後出版という経緯からも、本屋で買えるようにして欲しいという要望が強かったのでは。

まぁ前作を知らなくてもBL的勘の良い人なら納得の1冊。

でもイラストレーターは雪舟薫さんが良かったな。多分、前作はイラストレーター買いしたに決まってるんだから(笑)

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2008.05.28

魅惑的にエキサイティング

(あすか/海老原由里/リーフノベルズ)

ある特殊能力を使い、捜し物を見つける裏の仕事をする宏夢。今回は、依頼された物が豪華客船にいると聞き、乗り込んだはいいが…。そこに現れたのは、高級スーツを身に纒う鷹東と名乗る怪しげな男。鷹東は宏夢につきまとい、やたらとキザな台詞で口説いてくる。そしてどうやら捜し物は事件に巻き込まれたらしいのだが、鷹東は事情を知っているようなのだ。だがそんな時、鷹東が宏夢のもつ2つの顔に気がついた。事態は危険な方向へ…!?個性溢れるキャラたちのハイテンション・ラブストーリー。


中古本で再購入&再読。

届いた本の装丁を見てほんのり懐かしさを感じた。リーフはもうないんだなぁ…と思うと、今まで読んできたリーフノベルズ達(特にシリーズもの)が怒濤のように頭をよぎる。今回は著者の近刊を読んで「そういえば動物と話ができる本があったような…」と思い出して再読したくなったものだ。コメディ調で進むストーリーは記憶通り、アッという間に読み終わる。著者であるあすかさんのデビュー作にふさわしい勢いのある物語なので、ファンタジーが嫌いでなければオススメのシリーズ。


感想も「乱読日記。」を別ブログで始めた頃に書いていたと思うが、前ブログ自体を 証拠隠滅 削除したので改めてレビュー。

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2008.05.22

この恋は秘密

(あじみね朔生/ビーボーイコミックス)

伯爵の箱入り息子であるアルヴィンは、インドで出会った褐色の肌を持つクールな男、ラジールを執事として連れ帰る。アルヴィンの一目惚れから始まったこの恋は、身分差をも超えて密かに激しく…。アルヴィンの友人、将校オスカーの戦場での愛も収録。執事×ご主人様の英国貴族主従ロマンス。


サラッと一読して、なんだか違和感。

もう一度読んでみて、あぁ、なんだか同人誌っぽいノリなんだ。と理解した。とにかくキャラが縮みすぎ。回想シーンは良いとしても、ストーリー内で何度も頭身が変化するので、ちょっとクドい。特に、シリアスなシーンで3頭身ってどうなの、って感じ。ラブコメ仕立てにしたい気持ちはよくわかったけど、もっとメリハリをつけて描いて貰った方が読みやすかったかも。

あじみね朔生さんの絵は嫌いじゃないので、次回に期待。

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2008.05.21

ソウルメイトでいこう!-鞠子の占い事件簿-

(小川いら/ひだかなみ/ビーズログ文庫)

夢は大きく一流デザイナー、でも現実は、期限切れのおにぎりを囓る赤貧の日々。田舎を出て東京の三流美大に通う鞠子は、ビンボーきわまる一人暮らしの家計を支えるため、毎晩街頭で占い家業に勤しんでいる。実は、鞠子は失せもの探し限定で、百発百中の霊能力を持っているのだ。その夜も商い中だった鞠子の前に現れたのは、そんじょそこらのアイドルなんか目じゃないような、とんでもない美少年で……? ハラハラドキドキ&ほんのりラブ。霊感女子美大生×ツンデレ美男子高校生コンビに大注目!!


著者買いしたらBLじゃなかった…というパターン。

小川いらさんといえばBLという思い込みは良くなかったのか。けれど、ノーマルであってもそのストーリーテラーぶりは健在で、おもしろくて楽しくて切ない話にホロリときてしまった。脇キャラでBLのような、、、展開があるが、知らない人はサラッとスルーだろう。まぁ、エンターブレインだしね。これは著者がBLを書いてると知ってる読者向けのサービスなのかも。

BLでなくてもおもしろい本が読みたい!という人にはオススメの一冊。

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2008.05.17

瞳を閉じて、そして愛して

(鹿能リコ/ジキル/シャレード文庫)

交通事故で失った視力を角膜移植で取り戻し、念願の大学合格を果たした一之瀬亨は、導かれるように訪れた金沢で一人旅の男・土岐和征に出会う。彼の姿を見た途端あふれる涙を止められず、亨は常にはない強引さで一緒に観光をしようと申し出る。しかし、亡き恋人を想い縁の地を訪れようとしていた土岐にとって、天真爛漫そうに見える亨は感情を逆撫でするだけの存在。その苛立ちをぶつけるように、懐く亨を無理矢理抱いてしまうのだが…。

古都が舞台のミステリアスラブ。前編書き下ろし。


あらすじを読めば展開が読めるという古典的BL(?)だが、著者が鹿能リコ氏なので著者買いしてみた。…結果、意外におもしろく読めて驚いた。まあ、価格相応といったところかな。この手の使い古された手法のBLは当たり外れが大きいのが難点だが、目新しいものが無い分、却って著者の実力が正面に押し出される結果になったのかもしれない。シャレードでの初文庫ということで、こういうプロットも許されたのか何なのか。もうちょっとドラマティックに盛り上げても良かったような気もするが…、

たまにはこういう順当なBLもいい感じ。

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2008.05.15

群青学舎1~3巻

(入江亜紀/BEAM COMIX)

ひらかれた門、ひびく鐘の音、葛絡まる学舎に、いま集まる青春の群れ――。(1巻帯より)

時が経ってきみが知るのは、それが短く、鮮やかで、満ち満ちた時間であること――。(2巻帯より)

無邪気ですなおで秘密がなく、白日のもとに赤裸々で、まっすぐ生きる美しさ――。(3巻帯より)


非BLのコミックス。

BL好きのブロガーさんがブログの中で推薦していたので、買ってみた。読み切りを詰め込んだ掌編集といったところだろうか。1~3巻にかけて後日談のように続いているお話もあるが、内容はちょっとしたおとぎ話っぽい。何より絵が木訥で、淡々と進むストーリー展開と細い描写はスケッチや風景画のような印象が残るのだ。コミックスでしか表現できない余韻は、読み切りのテーマが難しいものであっても、それを感じさせない軽さで問いかけてくる。これって文学に近いものがあるのかも。

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