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2008.06.29

沙漠の国の物語 ~楽園の種子~

(倉吹ともえ/片桐郁美/ルルル文庫)

沙漠の聖地カヴルで天真爛漫に育った男装の少女ラビサは、"シムシムの使者"として旅立つことに。シムシムは水をもたらす奇跡の樹で、その種子を植えるに相応しい町を広大な沙漠からひとつだけ探すのだ。旅立ち直前、カヴルが盗賊"砂嵐旅団"に襲われ、ラビサは突如現れた少年ジゼットに救われる。そして二人は逃れるようにカヴルを離れ、運命の旅に出た!沙漠を舞台にドラマチックな物語が始まる。


非BLファンタジー。

 久しぶりにファンタジー系ライトノベルのアタリ籤を引いた気分で読み終えた。正直、この手のものは読み飽きた感があるけれど、数年に一度はこういった佳作に出会うので読むのを止められない。読後の雰囲気としては「リングテイル」(円山夢久)に似ているが、設定も複雑過ぎず、世界観に深入りさせずに読みやすく仕上げるあたり少女向きのルルル文庫ならでは、と感じた。珍しく時間を掛けて読んだ読み応えのあるファンタジー。


 著者は本作で第一回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門大賞を受賞している。今後の作品が楽しみな作家さんのひとりである。

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2008.06.14

本日ひより日和

(五百香ノエル/一之瀬綾子/ディアプラス文庫)

金茶色の髪をライオンみたいにキラキラなびかせる美しい少年。虎鉄は生まれついての王様のように横暴で、誰も彼も虜にしてしまう。そんな虎鉄が自分から気をひきたいと思うのは、清楚で可愛くて中身はちっとも可愛くないひよりだけ。けれど衝突ばかりの二人がようやく親友になれた十三歳の冬、ひよりは一人、孤独とバイオリンを抱いて虎鉄から離れようとして……? 


久しぶりに再読。

 何度読んでも、「虎鉄はひよりがいなくなったらダメになる」と思うわけで、でも、そこがこの話のキモだから、楽しくダメになった虎鉄を読み返している(笑) 印象的なシーンは幾つかあるが、挿絵の入っている子ども時代のレッスンシーンもそのひとつ。ここで初めてひよりは虎鉄の伴奏で心を自由に解放する楽しさを知り、いじめっ子の別の一面を見いだすのだけれど、ストーリー自体は子どもな彼らの未熟さや残酷さが書き込まれていて微笑ましくも痛ましい。すれ違ってダメになって、それでも手放せなくて…という一筋縄ではいかない恋愛模様。個人的には好きな1冊。

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2008.06.11

黒い竜は二度誓う

(英田サキ/中村明日美子/花丸文庫BLACK)

竜が伝説のものではなかった時代。
小国アベリエの第三王子らシュリは、人質として隣の強国がズマール帝国で暮らしていたが、母妃譲りの美貌が災いし、老皇帝ザクトーレの慰み者にされていた。母国のために男娼同然の扱いに耐える日々をおくっていたラシュリは、ある夜、剣闘士のジェイドと出会う。自分の衣にいきなり口づけたジェイドを、ラシュリは従者として召し抱えるが、彼は過去の記憶を失っていた……!?
忠誠は真実の愛へと変わるのか?そしてジェイドの真の姿は……?


花丸文庫BLACKという新レーベルができたらしい。

 とりあえず、ご祝儀のつもりで一冊買ってみた。しかし、レジで驚愕文庫なのに税込750円!? しょっぱい味を噛み締めつつ、動悸を押さえてレジを抜けた(心臓に悪い)。イラストは中村明日美子さん。この人の絵って主人公が性別不明な感じで、昔のJUNEのイラストっぽいんだよね。コアなファンがつきそうな絵柄だなぁ、と思っていたが、本自体は積読気味に。すっかりその存在を忘れかけていた頃、梅吉さんのブログで感想を見つけ、引っ張り出して読んでみることにした。

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2008.06.07

B's-LOVEY COMICS

「男家!!」の記事を書いたとき、「エンターブレインでBLはムリなのか…」と諦め混じりの言葉を残したが、どうしても今のB's-LOGの流れがBLに向いている感覚が抜けず、ダメもとでネットサーフしてみた。そうしたら!エンターブレインは去年からB's-LOVEY COMICSというレーベルを立ち上げていたことが判明。

満面の笑みでHPにGO!


んが、既に何冊か(キャラメリゼとか饒舌な試着室とか)読んでいたことが判明…_| ̄|○


ってか、「あしながおじさんの行方」自体がB's-LOVEYじゃん! ごめんよ~エンターブレイン!ってことで、本屋に出向いて贖罪のB's-LOVEY 購入。ま、須貝あやさん「男家!!」おもしろかったしね♪ …とウキウキ読み始めた「熱愛エヴリディ」


?(゚ー゚*)?(*゚-゚)?(*゚.゚)?(*。.。)?(゚.゚*)?(。.。*)


結論。

BLレーベルの須貝さんは合わないみたいです(スイマセンスイマセン)。


まだB's-LOVEYはBL小説を出していない様子なので、そちらに期待を寄せることに。でも傾向としては、他の出版社の既刊をまとめたものとか、潰れた出版社の版権を買って新装再版したものとかが多いように見えるからなぁ、、、B's-LOG文庫の担当がまとめれば絶対売れると思うんだけど、こればっかりは何とも。

期待しつつ、気長に待ってます。


PS.ぼちぼち現在のブログ仕様にも慣れてきて色々いじっておりまして、現在のBLブログリンク先で長期更新停止中のブログに関しては2008/6/8で一時リンクを外す予定にしています。

更新停止中の懐かしいリンク先様、いままでお世話になりました。当時はリンクを許可してくださってありがとうございました。こんな場所からですが、またご縁があるように願ってやみません。m(_ _)m

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2008.06.06

男家!!(Danke!!)

(須貝あや/B's-LOG COMICS)

7年前に両親を亡くした二階堂家は、男ばかりの7人兄弟。エリートリーマン、漫画家、大学生から小学生………。

そろいもそろってイケメンだらけの大家族はいつも大騒ぎ! 個性豊かな兄弟達に囲まれた五男の睦は、慌ただしい暮らしに我慢しきれず、「普通の家族」に憧れるけど…。

大好評★イケメン大家族コメディ単行本化!!


「男家!!」がDanke!!と読むと知り、大笑いして購入決定。

BLではないが、男ばかりの家で家族愛満載の大家族コメディ。菅野彰さんの「毎日晴天!」シリーズに通じるおもしろさがあるかと。今後BLに変化したら人数がいる分楽しいと思うのだけど、エンターブレインでBLはムリか…(チッ)。親を亡くして兄弟で肩を寄せ合って生きている、というだけの話なのに、兄弟が全員主役、毎回兄弟の誰かにスポットが当たりストーリーが展開していく…という、、、一話読み切り、サザエさん方式?のハートフルコメディになっている。BLに疲れたときに、心癒される1冊となった。

このままじゃ、長男が生涯独身になりそうだけど、それはそれでおいしい楽しい展開かも。

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2008.06.04

吸血鬼には向いてる職業

(榎田尤利/佐々木久美子/B-BOY NOVELS)

幼い頃から「マンガは友達」、マンガのためならなんでもできちゃう筋金入りのオタクの藍。念願が叶いマンガ編集部の配属となった早々、大ヒット作「ゴスちゅる」を連載中で、問題ありまくりのマンガ家・黒田瑞祥の担当をすることに。超遅筆なうえに性格がねじ曲がってるのはまだしも、「マンガを描くのはヒマつぶし」と言い切る瑞祥に、藍は内心怒り狂うが──。


一読後、ウーン…と唸ってしまった。

おもしろい、けれど、ノベルズにしては軽い。「きみがいなけりゃ息もできない」のようにコミックス化を見据えて原作っぽく書いてるのかなぁという感じ。「ヴァムピール・アリトス」シリーズを読んだ読者なら、今一歩踏み込みが足りないような気になるのではないだろうか。ダムピールとか使い魔とか吸血鬼とかで。…言ってみれば、「ヴァムピール・アリトス」シリーズがあるからこその捻りが欲しかったような。サラッと読めて楽しいが、これなら特にノベルズでなくても文庫で良いなぁ。

マンガ家シリーズの4作目ということで、次回に期待。でも新刊では買わないかも。

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2008.06.01

独裁者の恋

(岩本薫/蓮川愛/角川ルビー文庫)

天涯孤独の水瀬祐は映画関係の仕事に就くことを夢見る専門学校生。
ある日、バイト先の紹介で世界的に有名な映画監督の孫であるサイモン・ロイドの通訳をすることになる。ところがサイモンは、初対面から祐にきつい命令口調で無理難題を押しつける横暴な雇い主だった。
それでも必死で頑張る祐だったが、ふとしたことからサイモンに侮辱され、思わず「大嫌い」と叫んでしまう。
そんな祐に突然サイモンがキスをしてきて…!?
何よりも甘い命令口調の唇で囁くこの恋――。


「ロッセリーニ家の息子」シリーズのリンク作。

岩本薫さんの初ルビー文庫ということで著者買いした。…とはいうものの、「ロッセリーニ家の息子」を読んでいないので、読み始めた当初は「?」の嵐だった。あとがきに「本編単独でも楽しめるように留意してあります」とあるが、いっそ「ロッセリーニ」関係の話は一切せず、ラストで総支配人を含む人間関係解説編の短編を入れるくらいの方が良かったのでは(キッパリ)。なんだか冒頭に「ロッセリーニ家の息子」の宣伝が入っているようで読みにくさ爆発なのだ。

それでも記事を書いてしまうのは、ストーリー自体がおもしろく、ここ数日で読んだBLの中で一番印象に残ったからだ。おもしろいからこそ、単行本からのスピンオフだと文章中で説明して欲しくなかった。バックグラウンドの説明無く知らない名前や人間関係を当然のように語られても話が通じない。これを商業誌でやられると、すごい疎外感なんだよなぁ。

まぁ、「ロッセリーニ家の息子」シリーズを読んでいる人なら倍楽しめる仕様なのかもしれないが。残念。

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