東方妖遊記 少年王と第一の盟約
(村田栞/伊藤明十/ビーンズ文庫)
妖跋扈する古代中国・殷の時代。やんちゃな少年・晄は、腹黒の兄と男嫌いの姉に溺愛されながら、黄河のほとりに暮らしていた。ある日、晄が出逢ったのは、敏腕領主と慕われる精悍な王子・楓牙と、妖艶な占術師・累焔。二人は黄河を氾濫させ、邑人を苦しめる古妖・化蛇を探しているという。好奇心旺盛で正義感のつよい晄が、国の危機と聞いて黙っていられない!一緒に化蛇を探し始めた晄だけど!?
よくある主人公成長物語だが、おもしろいのはタイトルに「妖遊記」とあること。ピンチの妖異を助け、心を通わせる話がメインで、そこに絡んで晄の出生の秘密や晄の神秘性が明らかになる構成だ。第十九代殷王・盤庚となる人物の少年時代の話を描いているらしいので、最終的には主人公が王様になることは決定済。そこに至るまでのあれこれを描く予定なのだろう。中華ファンタジーは読み飽きた感もあるが、さすがのビーンズ文庫というか、話がまとまっていて読みやすかった。
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