透明なひみつの向こう
(きたざわ尋子/麻々原絵里依/ルチル文庫)
失敗ばかりの相馬睦紀の新しいバイトは先は、実はインチキだがよく当たる占いの館。客にも気に入られ今回は幸先がいい。そこへ雇い主の兄・麻野裕一郎が現れる。彼は、前のバイト先で睦紀が迷惑をかけたのに「気にするな」と逆に気遣ってくれた客で、知的で男らしくて睦紀の理想そのもの、そんな人からなにかと世話を焼かれ、見つめられる睦紀は――?
読後、ちょっと物足りなさを感じた。インドカレーが食べたいときにシチューを食べた感じというか、スパイスが少し足りなかった模様。しかし、きたざわ作品なので、綺麗にまとまった恋話だと思う。カフェのバイト先で知り合った客と偶然次のバイトでも絡み、自他共にできない子認定されている主人公のレッテルを剥がすような能力開花…。穏やかで柔らかい恋物語を読みたいときの1冊。
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