桜木知沙子

2005.06.23

どうなってんだよ?

(桜木知沙子/麻生海/ディアプラス文庫)

明央には可愛い恋人がいた。だが、ついに彼女と同棲を始める事になったその日、一緒に暮らすはずの部屋に引っ越してきた明央はボーゼンとする。室内はカラッポだし、そこへちょっとワルそうな男がやってきたのだ。アンタ、一体何なんだ!?どちらも譲らないまま何故か始まったヒモのようなその男・桐生との同居生活の行方は、そして消えた恋人と桐生の関係は――?


うーん。おもしろい。
純情クンと昔ムチャやってました系のボーイズ。こういう純情系っていないよねぇ…と言いたいところだが、割と存在するんじゃないかとフト思う。実際、出会い系詐欺や悪徳商法に引っかかったりする人って減らないし、純情な男性って反対に増えてるのかも(汗) …そういう意味でのジャンクメールも減らないしね(え?) まぁ、純情というより世間知らずというだけかもしれないけれど、読んでいて個人的にイタイ部分があったり、深く頷いてしまう部分があったり、何だかいろいろと楽しめる設定の本だった。

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2005.05.28

サマータイムブルース

『サマータイムブルース』   (桜木知沙子/山田睦月/ディアプラス文庫)

―その恋に気付いたのも、夏だった…。隆伸は高校時代、サッカー部の先輩だった鳥居に片思いをしていた。鳥居は一見無愛想で誤解を受けやすいが、本当は優しくて、いつの間にか隆伸は惹かれずにはいられなかったのだ。そして、想いを告げた隆伸が拒まれてから四年目の夏、OB会で久しぶりに鳥居と再会した隆伸は、消せない自分の想いを再認識する…。表題作ほか二篇を収録。


実はこの本、再読本だった。
新刊当時に読んだのだが、自分の中で何となく引っかかりがなかったお話だったのだ。今回再読してもその印象はほとんど変化しなかった。 、この本は3本立てになっており脇キャラ番外編とでも言うべき1本が、今回は自分のどこかに引っかかってきたのだ。…気づけば、その2本目を描くために表題作があるようにも思える本の構成。これは誰を主人公と捉えるかによるのだろうが、表題作がおもしろい設定のわりにパッとしない(!)のは受けキャラ・鳥居が一体どんな人間なのか、最後まで掴めなかったからかもしれない。…つまるところ、よくわからない人に感情移入はできない、ということなのだろうか。

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