た行

2008.12.27

愛と混乱のレストラン

(高遠琉加/麻生海/シャレード文庫)

赤字続きで休業に追い込まれたフレンチレストラン「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」復活のため、本社外食事業本部から出向してきた鷺沼理人は、若手シェフ・久我修司の引き抜きを試みる。確かな腕を持ちながら暴力沙汰を起こし、今は実家に戻っているという久我は、理人の依頼を「あんたが気に入らない」と言下に拒否する。それでも通い続けてくる理人に久我が提示した交換条件は「言うことをなんでも聞く」というとんでもないものだった。しかしある理由から店の再興を失敗できない理人は、その崖っぷちの選択を呑むことに。
“夢の庭”(Le Jardin des Reves)の実現は果たして――。


おもしろいと評判だったので購入。

確かによくできたストーリーで、キャラ設定も、不器用な理人と傲岸な久我とメリハリが効いている。いわゆる割れ鍋に綴じ蓋の上出来カップリングだと思った。ただ、読んでしばらく記事を書こうかどうしようか迷った。この世界にのめり込めない原因があったのだ。選ぶ本のタイミングの問題だが、以後はかなり厳しめ意見なので注意。

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2007.03.15

元彼カレ

(玉木ゆら/やしきゆかり/ディアプラス文庫)

神谷透、二十七歳。職業・恋愛小説家。だが現実の恋愛は上手くいかない。元カレの風景カメラマン・岩越は透に黙って二年もかかる海外撮影に行くような男で、今カレのエリートサラリーマン・柏崎は女との浮気をくり返している。ある日、柏崎の浮気現場に遭遇した透が怒りながら自宅へ帰ると、帰国した岩越が現れる。そこへ透を追いかけてきた柏崎がやってきて……!? 

寝る前に一読。

トライアングル・ラブは好きだが、これはちょっと違うかな…という印象。ストーリーがもたついてごちゃごちゃしているのかなぁ。キャラに対するがイマイチ伝わってこないのだ。…なので、二人の男に愛されてる透は幸せ者…って感覚より、みんな少しずつ不幸かも…と思ってしまった(設定が裏目に出た)。攻めキャラが性格の悪い男達という割に性格は悪くなかったし(どちらかというと恋愛初心者?)、キャラ達のステータス設定もあまり生かされていないような気が。まぁ新人作家さんだし、チャレンジスクールの受賞作だからこんなものなのかもしれないが。そこら辺、編集者の腕不足とも言えるかも。

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2006.09.17

龍と仔猫

(高尾理一/櫻井しゅしゅしゅ/ショコラノベルズ)

母を亡くし、姉を守りながら健気に生きる芳丘雅人(よしおかまさと)は、顔も知らぬ父が極道だったせいでヤクザが大嫌い。ある日、雅人は姉の働く店でチンピラと揉めている所を黒志会の会長――侠気と獰猛な魅力に溢れた男、志堂嵩瑛(しどうたかあき)に救われる。だが翌日、志堂に呼び出された雅人は姉が借金で破滅寸前だと知らされ、肩代わりを条件に『志堂が飽きるまで』彼の愛人としてお務めすることになってしまう!早く捨てられたいと願っていた雅人だが、無垢な身体に教え込まれる濃密な行為と、荒々しい志堂の意外な優しさに心は揺れ始め――!?

サラッと一読。

この話のキーポイントは、言わずもがなの女性キャラだろう。高尾さんのノベルで女性といえば敵役として出てくる印象が強いが、そんな女性の情念や憎悪を描くのが本当に上手い(書き手が女性だからか?)。だからこそ主人公達がストーリーの澱みの中から浮かび上がってくるので、上手いなぁといつも思う。雅人は猫っぽいし志堂は任侠っぽいし、あまり暗くなりすぎず、かといってコメディにもしない辺りさすがの高尾理一さんのストーリー展開だった。しかし、最後は男達の和解(?)で話は終わる。どこまで行っても原点がBLという所がとても評価できる1冊だった。

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2005.09.26

野蛮なロマンチシスト

『野蛮なロマンチシスト』   (高岡ミズミ/蓮川愛/ルチル文庫)

ミニコミ誌の記者・倉橋多聞がカフェ「エスターテ」を取材中、現れた感じの悪い男は、オーナーの兄・芦屋愁時。彼は、多聞が憧れているルポライターだった。再びエスターテを訪れた多聞は、愁時にからかわれるが、どうやら気に入られたようだ。以来、芦屋家に通い始めた多聞は、次第に愁時とも打ち解けてきたが、やがて二人はお互いを意識し始めて・・・?


「これはもしや1冊で終わる本ではないのでは…」という予感的中。1冊目は芦屋家長男・シュウジAの嫁取物語(違…)。11月に次男・冬海の話が出るらしい。…ということは、3男・朋春の話も年明け早々と予測。こういうの何て呼ぶんだっけか……と記憶を頼りに人様のブログへお邪魔。あ、そうそうホ○ベルトって呼ぶんだった。もそさんのブログコメントハ長調さんが言ってて『座布団3枚!』と笑い転げたんだった(苦笑)。ところでこの本、蓮川愛さんのイラストですごく得をしていると思う。なんつーか、蓮川さんの3兄弟のイラストを見たいがために続編を買ってしまいそうなのだ。うぅむ。上手い販促だ…。

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2005.06.18

貴方は僕を泣かせる

(著麻/あさとえいり/ショコラノベルズ)

出会いの季節、春―さえない高校教師・海野匡史は意外な人物に再会した。それは新任教師の坂内和澄。五歳年下の彼は、以前海野がつきあっていた女の弟―そして、フラれてヤケになった海野を(ほとんどムリヤリ)抱いた男なのだ!大慌ての海野とは対照的に、坂内は五年も前のことなんて、まったく気にしていない様子。職場の先輩・後輩として改めておつきあいを始めたが、王子様のようにかっこいい、快楽主義で女たらしの坂内に、海野はただ振りまわされるばかりで―!?


著麻さんの作品を久々に読みたくなったので再購入再読。
さえないメガネ君がイメチェンしたらイケメンだった…という展開はボーイズとしてはよくある話かもしれない。だが、よくあるボーイズの設定なのに、その1冊が特に記憶に残っていることは本として結構重要なのだ。今回は、攻め担当・和澄がよく泣くから(!) …という部分が理由(笑) 攻めキャラで涙もろいなんてあまり聞かないよね…。和澄は本来なら鬼畜にもベタ甘にも紳士にもなれそうな2枚目キャラ設定なのに、匡史を相手にすると「子供のような」感情の動きをみせる。大人の外見に隠された子供の心。このアンバランスさがこの本の魅力で再読したくなる所以なのか。よく言えば一途、悪く言えばストーカー寸前の恋愛物語…?

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2005.05.11

VIP

erymportanterson』   (高岡ミズミ/佐々成美/ホワイトハート)

―イイコト、しただろう? 二人で何度も。
 高級会員制クラブ、BLUE MOONでマネージャーとして勤める柚木和孝には、雨の日になると必ず思い出してしまう男がいた。久遠彰允だ。久遠は17歳の家出少年だった和孝を拾い、男の味を教えたのだ。だが、久遠がヤクザであることを知ったとき、和孝は久遠のもとから逃げ出した……。そんな和孝の前に、より魅力的になった久遠が現れて!?



高岡ミズミさんのヤクザ系ボーイズ(?)ラブ。ちょっと大人な雰囲気のお話で高岡さんの筆調にはピタリとハマッていたような気がする。しかーし! ツッコミどころがたくさんあるのもこの話の特徴で。…というか、細部を書き込まないで、「ヤクザとの恋ってこんな感じ?」という印象を大事にした話だったかもしれない…。書き込まなかった部分のエピソードは続編で書こうと思ってるのかなぁ。それでも 麻美って誰だったの!? …という疑問が頭をよぎるし、和孝の実家はどうなったのか、とかも気になるし。ページ数の問題もあるんだろうけど、もうちょっと書き込んで欲しかったかも。

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