や行

2009.02.25

硝子の騎士 アーサーズ・ガーディアン

(Unit Vanilla/蓮川愛/シャイノベルズ)


素直で眼鏡が大好きな大学生・柚木双葉は、父の知人を日本へ案内するため、留学先のパリで空港で向かっていた。どんな人が来るんだろう?緊張する双葉の前に現れたのは、眼鏡のよく似合う美貌の男・高嶺だった。日本へ向かうプライベートジェットに乗った双葉だったが、目を覚ましたとき、そこは三方に崖に、もう一方を海に囲まれた屋敷の一室だった!逃げだすことのできない空間で高嶺と双葉、ふたりきりの生活が始るのだが・・・


 タイトルとイラストで買ってしまった1冊だが、読み終えてひとつ疑問が。これは誰が書いているのか!? 共同執筆とはいってもメイン執筆者がいるはずなんだけどなあ。実のところ、Unit Vanillaが作家4人組と知って放置していたのは、その昔、同じテーマで違う作家が 凶作 競作したBL文庫本を幾つか知っているから。こんな風に表紙の連名を見ると悪寒という名の予感が走るのだ。…これをトラウマという…。本編は、お金持ち御曹司系BLだったので順当な感じのストーリー。設定が派手な映画のダイジェストという雰囲気なので、先入観無く読めば楽しめるかも。ネタバレOK?

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2009.01.11

鳳凰に抱かれて

(柳まこと/タカツキノボル/クロスノベルズ)


金のために夢のために、ホストクラブの面接を受けた英司は、明らかに堅気ではない雰囲気を漂わせたオーナーの辰川に愛人にならないかと囁かれ、反射的に殴り飛ばしてしまった!慌てて逃げ出すさなか、辰川がヤクザだと知った英司は報復を恐れて身を隠そうとするが、あっけなく追い詰められてしまう。押さえつけられ裸にされ、背中に舞う鳳凰を見せ付けられた英司は、抵抗するすべもなく抱かれてしまうが…。


寝る前に読了。

 ちょっとしたエンターテイメントを求めて年末に買った本だったが、意外に英司のキャラがツボだったので良い買物だったと自画自賛。個人的に「貧乏(倹約家?)受け」がツボなのは、BLの攻めキャラが顔・体格・お金と三拍子揃ったキャラが多いからかもしれない。受けキャラの倹約っぷりに振り回される攻めキャラを眺めて黒く微笑む読者A…(笑) ストーリーは判で押したようなヤクザ型なので、ピンポイントでキャラ設定を楽しめる人向きかも。

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2008.05.29

溺れる彼の恋心

(義月粧子/須賀邦彦/リンクスロマンス)

飲食店に勤める一哉は交通事故で腕に怪我をし、初めての恋人に手酷く振られ、惨めな生活をしていた。寂しさを埋める為、男だけが集まるバーに向かった一哉は、知りあいの竜二に声をかけられる。地味で後ろ向きな性格の自分とは違い、華やかな容貌で経験豊富な竜二の誘いに心惹かれ、家までついていく。しかし、失恋したばかりなのに、すぐに別な男に惹かれる自分が節操のない人間に思え、二度目の竜二の誘いを断るが…。


欲しいな、と思ったときに手に入らなかったのを最近思い出して中古本購入。

「アリバイ」のスピンオフらしいが、2000年発売の本のストーリーなんて覚えちゃいない。単独で読んでも大丈夫だろう…と言い聞かせつつ読み進め、読了と同時に何となく「アリバイ」自体もわかってきたような。これって著者的には「アリバイ」の続編…というか、一哉救済編なんだろうなぁ。前作で当て馬的存在で登場し、亨にあっさり振られた(のだろう)一哉を救済してほしい…という声がファンから著者に届いていたのではないか(と推測)。同人誌で発表した後出版という経緯からも、本屋で買えるようにして欲しいという要望が強かったのでは。

まぁ前作を知らなくてもBL的勘の良い人なら納得の1冊。

でもイラストレーターは雪舟薫さんが良かったな。多分、前作はイラストレーター買いしたに決まってるんだから(笑)

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2005.08.31

神官は王に愛される

(吉田珠姫/高永ひなこ/ガッシュ文庫)

この想いは許されない――それを知りつつも、冴紗は今日も自分の住む神殿から遠く離れた王宮へ向かう。王宮で待つのは冴紗の愛する人…羅剛王。男らしく猛々しい王は、自ら冴紗を神殿に追いやっておきながら、ことあるごとに呼びつけ、いつも辛く当たる。嫌われていてもずっと側にいたかった…神官などになりたくなかたのに…。あるとき、羅剛王と他国の姫君との婚礼話を耳にし、冴紗の心は乱れる――。


一読後、『なんともよくできた話だなぁ』と思ったが、兎にも角にもファンタジー。劇中劇のような感も無きにしも……こうなると難しいもので、スムーズにストーリーの世界観に飛び込めない。読んでいて、そこここでミョーに現代的な香りを嗅ぎ取ってしまったからか。世界観の設定は魅力的だった。それは確かだろう。…多分、このストーリー独特の設定を、ボーイズという恋愛に特化せんがために綺麗に無視した部分が存在することがこの印象のキモなのだろう。一番簡単なのは悪役を作って盛り上げることなのだが。おもしろい話だと思うのにサラリと上辺だけを撫でて読了した感じ……ウーム。惜しい。

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2005.07.20

Fly me to the Moon

(雪代鞠絵/六芦かえで/ビーボーイノベルズ)

満月の夜、天涯孤独の悠がエリート弁護士・浅羽に無理矢理さらわれるようにして始まったカンケイ・・・。見惚れるほど格好良い浅羽は、毎週一回おいしいご飯を食べさせてくれる。つらさも寂しさも一人で耐えてきた悠は、強引だけど優しい浅羽を好きになってしまって…! でも、なぜ浅羽は自分なんかに構ってくれるんだろう? せめて恩返しをしたくて、悠はある行動に出るが!?


疲れた心身をほぐしてくれるような1冊。
メルヘンちっくと言うか、ある意味現代お伽噺な観も無きにしもだが、主人公・悠が幸福感とともに昔を思い出すような話にしようと著者が頑張った成果なのでこれはこれでいいのかも。一読すればわかるが、過去を振り返ったような印象を持つ話だからだ。…ということは。続編が出るとすれば、10年後あたりの悠と浅羽の話か、もしくは浅羽の悪友・吉住の話か、高校生になったであろう智哉の話か。どれをもってくるにせよ、おもしろい展開になるだろうと恵比須顔になってしまう(笑) ま、カバーイラストを一見して「金ひかる」さんだと思ったのはご愛嬌ってことで…

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